渓流水槽 ヤマメの飼育方法と必要な装備
渓流水槽を実際に稼働しているので皆さんにも簡単にヤマメなどの渓流魚が手軽に飼育できる事を宣伝してみたいと思います。
山女魚の飼育難易度はそこまで高くありませんが、少し費用は掛かります。
様々なサイトでは超高難度として扱われるヤマメですが、以外と飼うのは簡単です!
ヤマメなどの渓流魚を飼育する上で最も重要なのは水温・水質管理です。
最も重要になるのは水を冷やす方法です。
私は九州の真夏に対応するために水槽用クーラーを使用していますので合わせて紹介していきたいと思います。
水温の管理さえクリア出来てしまえば飼育はめちゃくちゃ簡単です。
用意する必要が有る物
①45センチ以上の水槽
水槽のサイズで飼育出来る数が決まります。
飼育目安(15cm程度の魚体)
45㎝水槽:1~2匹
60㎝水槽:2~4匹
90㎝水槽:2~5匹
まず、飼育して行く上で魚はどんどん大きくなります。
ヤマメは縄張り意識が強く、大きくなればなるほど喧嘩するようになりますのでおすすめは2匹程度です。
多数飼育する場合には流木などで隠れる場所を設置する必要があります。
私が実際に使っている水槽は「ニッソー スティングレー NS-106」です。
ガラス水槽は夏場に結露が発生します。
そのため結露対策で側面を遮熱材などで覆うと軽減できるのでお勧めです。
結露対策の最強版は、アクリル水槽になります。
結露対策(二重水槽)と書いてあるものがおススメですが非常に高価(オーダーメイドが多い)なのでお財布と相談して下さい。
②濾過装置
濾過は水槽のサイズに合わせて選択する必要がありますが、一般的な熱帯魚と同じ感覚で結構です。
上部濾過や外部濾過が有りますがどちらでも大丈夫です。
「寿工芸 パワーボックスSV900」と「ジェックス メガパワー6090」を実際に使ってますがどちらも優秀です。
パワーボックスの方が水流が強いのでどちらかを買うならパワーボックスの方が迫力のある水槽になりやすいと思います。
上部濾過で済ませるなら「寿工芸 トリプルボックス600」も実際に使用したことが有るのでお勧めです。
③水槽用クーラー
これが最も大事と言っても過言ではありません。
水槽用クーラーはゼンスイと言うメーカーが有名です。
実際に使用しているのは「ゼンスイ 小型循環式クーラー ZC-100α」という物で少し高価な商品ですが60㎝水槽なら余裕で冷やせます。
設定温度は20℃で運用してますがもっと下げる余裕が有るのでお勧めです。
余裕をもって運用したい方はワンサイズ上の「ZC-200α」を用意すると良いと思います。
冬場はヒーターを入れずに気温に合わせた運用をしてます。
水槽のサイズに合わせてクーラーを選ぶ事が大事なので、メーカーホームページの対応表を参考に選択してみて下さい。
高いよ!って方の為に以前私がやっていた方法を紹介します。
パイプ冷却方式
至ってシンプルですが発泡スチロールの中にパイプを巡らせてその中に氷や保冷剤を入れて冷ました水を水槽に循環させる方法です。
難点は・・・氷を大量消費するので冷凍庫の中は常に水槽用の氷と保冷材で満たされることになります・・・・
空冷方式
ある程度涼しい地域の方ならこちらを試してみるのもおすすめです。
水槽の上からアイリスのサーキュレーター(扇風機)を常に直当てにして気化熱を利用する方法です。
ただし、水槽の水がかなりのスピードで減っていくのでこまめに補給する必要があります。
渓流水槽を始めてすぐの頃はこの2つ(パイプ冷却+空冷)を組み合わせて飼育してました。
悲劇が何度か起こりましたが・・・・・(>_<)
パイプ冷却方式と空冷方式は非常に労力がかかるので、最終的にはクーラーの導入をお勧めします。
なお、ペルチェ式の水槽クーラーもありますがこちらはあまりお勧めしません。
高い割に効果は微妙です。
ペルチェ式を新品で買うくらいならゼンスイのZC-100αをメルカリとかで見つけた方が良いと思います。
④エアレーション
安い物でも良いですが結構うるさかったり耳障りだったりするので私が使った中で一番静かで性能が良い物を紹介します。
「水作 水心 SSPP-3S」はパワーも十分で非常に静かでおススメです。
エアストーン
エアストーンは何でもいいと言ったら何でもいいんですが、いぶきのセラミックエアストーンは泡がキメ細やかでとても綺麗でエアレーション効果も高いので最高におすすめです。
⑤照明
室内で飼育する場合、日照時間に合わせて照明を使用した方が魚の体内時計も整うので病気予防などに繋がると思います。
照明時間の調整はコンセントタイマーを使用する事で決められた時間のみ照射する事が出来ます。
現在は「ジェックス クリアLED パワーIII 600」を「サンワダイレクト 700-TAP016」に繋いで使用しています。
有ったらいい物
流木・石
初期導入する流木や石はホームセンターなどで「あく抜き」された物を購入する事をお勧めします。
自分であく抜きしようとするととんでもなく手間です。
あく抜きした流木を下さいと言えば熱帯魚を扱っている店舗であれば置いてあると思います。
また、購入して来た流木や石、砂などは使用前に良く洗ってから水槽内に入れて下さい。
生体導入は慎重に。
いきなりヤマメを投入してしまうと十中八九、餌を食べてくれません。
ヤマメを導入する前に入れる魚が存在します。
それが、アブラハヤ(タカハヤも可)です。
こいつを導入すると分かるのですが、めちゃめちゃ貪欲で餌をすぐに食べるようになります。
このアブラハヤが餌を食べ出したらヤマメを導入してください。
経験上、渓流魚の中で真っ先に餌を食べ出すのが「アブラハヤ」になります。
導入初日~4日程度で食べ出すので超お勧めのパイロットフィッシュです。
ヤマメなどの渓流魚を導入するのはアブラハヤを導入した1週間後を目安にすると良いと思います。
アブラハヤが餌を食べるので1週間程度はそれをヤマメが観察してますが、ある日そっと口に咥えるようになります。
だんだん餌に慣れてきたら飛びついてくるようになるのでエサやりが楽しみになりますよ!
餌は?何食べるの?
餌はクリールと呼ばれる人工餌です。
乾燥エビと冷凍赤虫が有ると迫力のある捕食シーンが見れます。
実際に使用している餌は「ヒカリ ビッグカーニバル」をメインに「テトラ クリル-E」と「キョーリン UV赤虫」をたまに食べさせてます。
初期導入したヤマメが中々餌を食べてくれない時は「冷凍赤虫」を試してみるのも良いと思います。
他の餌に比べて食いつきが良いのでお勧めです。
餌の頻度は2日に1回程度ビッグカーニバルを半分に折って数個投入するだけで十分です。
餌のやりすぎは水質悪化と食べ過ぎに繋がるので適度に行って下さい。
と書きましたが、私の知人は池で鯉の餌を与えて40cmクラスのヤマメを飼育してるので意外と何でも食べると思います。
凄い迫力のヤマメになってました・・・・
水槽では絶対無理ですが(*_*;
相性の良い同居人
渓流魚と相性の良い同居人(魚)のおすすめは、
1位:ドジョウ(シマドジョウやマドジョウ)
2位:ヨシノボリ
3位:サワガニ
サワガニ入れたら食べられると思うかもしれませんが意外と食べません。
食べかす等を掃除してくれるので2、3匹入れるのがおススメです。
ドジョウやヨシノボリは全く喧嘩しないので鑑賞用におすすめです。
アブラハヤは?と思った方が居るかも知れませんが、水槽の中が安定して来るとヤマメに一方的にいじめられてます。
というか、アブラハヤが縄張りなど気にせず呑気に泳いでるので攻撃されるんだと思いますが、しばらくすると一緒に泳ぐようになります。
是非皆さんもヤマメを始めとした渓流魚を飼育してみて下さいね~!
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