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荒瀬ダム撤去完了に思う事

荒瀬ダムが国内初のダム撤去となり遂に撤去が完了したので私なりに思うことを書いてみたいと思います。
ほとんど文章なので読み苦しい点もあると思いますがお付き合いくださいませ。

荒瀬ダム撤去完了に思う事
荒瀬ダム撤去完了に思う事

荒瀬ダム撤去完了

荒瀬ダムが建設されたのは私が生まれる遥か前ですが、遂に撤去が完了となりました。
最初の撤去発表が2002年なので完了までに16年もかかったことになります。
撤去工事は2012年に始まり6年掛かりで84億円を投じて行われました。
維持費と撤去費との兼ね合いで存続になった事も有りましたが撤去による経済効果を考えると撤去となって良かったと思います。
球磨川を利用した新たな産業も生まれ、さらには生態系の回復や河川環境の回復といった素晴らしい効果も発揮していると思います。

撤去完了に思う事

私自身は撤去が決まった時点で大変喜びました。
球磨川で遊び育った者として川が綺麗になる事は大歓迎です。
実際、鮎釣ってみんね!を開設した当初に使っていたトップページ画像は荒瀬ダム上流の生態調査(当時はダム健在)を行った際に支流へ入り撮影したものを使っていました。
荒瀬ダムのダム湖はヘドロなどでとても汚く奇形の鯉や外来魚の温床となっており当時は「水汚すぎ」と思ってました。しかし、このダム湖にそそぐ支流の上流は水質抜群で下流でほぼ壊滅していた魚などがほそぼそと残っていましたので「ダムなんて無くなってしまえ」と思った事も有ります。
現在は支流の上流部にのみ残っていた魚がダム湖が消えたことで生息域を伸ばしてきておりある程度生態系は回復してきていると思います。

残された課題

球磨川水系には大規模なダムとして球磨川最上流の市房ダムと荒瀬ダム上流の瀬戸石ダムがあります。
それぞれに課題があると思いますので考察してみたいと思います。

市房ダム

まず初めに、市房ダムの目的は洪水調整となりますが完成当初この洪水調整機能により大規模な災害が起きた事を忘れてはいけません。
私は生まれてませんでしたので正確な事は分かりませんが豪雨によりダムの洪水調整機能が限界を突破し急激に水を放水したため多くの家が浸水などの被害を受けたと聞いています。
現在はそのような事はありませんが(あったら撤去運動が盛んになると思います。)一応、市房ダム自体は必要なダムであると認識しています。
おそらく、大規模に雨が降った場合はダムの洪水調整機能が必要になるため市房ダムは必要でしょう。また、市房ダム直下にある幸野ダムは幸野溝に水を供給しなければならないので必要性としては十分にあると思います。ただし、市房ダムや幸野ダムが原因で市房ダムから川辺川合流点までの水質は濁りが多く場所により悪臭のする場所もあります。
ただ、放水量が落ちる時期は支流からの水量の方が多くなりますのでとても綺麗な水を見る事ができます。
ダム自体に水質悪化の原因がある事は事実として有る訳なので、管理をしている熊本県には早急に対応をして頂ければと思います。
水質日本一に球磨川が選ばれてますのでそんな事はないと跳ね返えされる可能性もありますが・・・・

瀬戸石ダム

電源開発所有の瀬戸石ダムですがこのダムがなくなれば飛躍的に生態系が復活すると思います。
また、アユの遡上なども劇的に回復する可能性がありその理由としては産卵期に下流へ下るアユが瀬戸石ダムにより停止することがあります。
瀬戸石ダムに設置してある魚道は意味が無いとは言いませんが金の無駄使いとは言っても良いでしょう。
もう少し考えて魚道を作ってもよかったのでは?
企業収益の観点からは現状絶対に撤去は無いと思いますので残念でなりません。ただし、安全については直ちに修復を行って頂く必要があります。
瀬戸石ダムは国土交通省の定期検査に8回連続で安全性及び機能への影響があると判定されています。これは、瀬戸石ダムが壊れる危険性があるという事ですので早急に対処してほしいものです。

球磨川水系でもあったダムの崩壊

数年前になりますが川辺川の発電用ダムが大雨の影響により崩壊しました。これは九州電力川辺川第一ダム(坂木ダム)で起こったことで耐久値の3分の1の水量で崩壊しました。
荒瀬ダムよりも古いダムだったので崩壊したのも納得ですが「ダムは100年壊れない」という神話と共に崩壊しました。
ダムが崩壊した際の写真はこちら ←右岸側の小規模亀裂から次の日にはゲートまで吹き飛びました。
現在同じ場所に新たな発電用ダムが作り直されていますが今回は形状が変更され耐久性も上がったみたいです?
ちなみに、崩壊した翌年からヤマメ釣りが絶好調な年がつい最近まで続きました。現在はダムが復活したことにより生息域がまた縮小してますが・・・
崩壊には関係ありませんが、宮園地区にも新たなダム(堰)が建造され宮園地区最高のアユ釣り場が姿を消しました。

小さな堰の崩壊・一部損壊はいたるところで・・・・

治水協議会のパブリックコメントにも書いたのですが完全無視されたのでここで一筆。
球磨川水系には砂防ダム(堰)が支流の各部に存在しています。
この砂防ダムはおおむね鉄砲水の出た場所などに設置されていますが砂防ダム自体が崩壊・一部損壊していたり、魚道が大破しているなど状況はさまざまです。
調査くらいは行っていると思いますがおそらく釣り人の方が壊れてる場所を知っているのではないでしょうか。
壊れてる所に魚がたまったりしていますので・・・
修復したりしないのかな?と見つけるたびに疑問です。

色々書きましたが

ダム自体は必要なものも有れば不要なものもあります。
ただ、作ったまま放置ではお粗末ですので数年に一度で良いので水を抜いてヘドロを取り除いたりする事で河川環境を出来るだけ自然に近づける必要があるのではないかと思います。
瀬戸石ダムは毎年水位を下げて泥抜きと修復工事をしていますが正直なところ不十分ではないかと感じています。
人の生活に電力は欠かせない物となっていますが生態系を壊してまで必要とは思いません。
私自身は河川環境がより良い方向へ向かってくれる事が一番の願いです。
河川環境が良くなれば海の環境も良くなりますから!
経済効果を考えれば環境が良い方向へ向かうと地域の経済も観光や産業も活性化してくると思います。

※ここに書いた事は私個人の思っている事であり様々な組織がありますが全く関係ありません。
必要なダムも有れば不要なダムもあると私は思っており、どちらのダムも整備をしっかりして河川環境をより良い方向へ向けて頂ければ沢山の魚が釣れるようになり超ハッピーです!

荒瀬ダム撤去完了に思う事
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