球磨川 鮎の人工ふ化
今年は漁師として球磨川の人工ふ化に少し関わったので紹介してみようと思います。
漁協ってこんな事もやってるんだな~って思って頂けたら良いかなと思います。
球磨川の鮎増殖作戦
球磨川漁協は毎年、人工ふ化を行ってますが結構知らない人が多いのでこういう努力もしてるんですよ~って事で紹介したいと思います。
人工ふ化って何!?
人工ふ化って何?て方も居るので簡単にまずは解説します。
凄~く簡単に説明するためにイラスト作ってみました。
実際にはもうちょっと複雑ですが、大体こんな感じです。
Day1:親鮎の確保(できれば夜に獲る)→回収(全部生きたまま)→中間育成施設で人工ふ化(卵と精子を混ぜる)→シュロ付け(魚の卵が付きやすい藻みたいなやつ) ここまでが夜の間に済ませる
Day2~数日:中間育成施設でふ化直前まで管理→球磨川河口まで運搬して人工河川へ設置→ふ化!
私が今年したのは親鮎を獲る所。河口でのふ化の管理も手伝ってと言われたけど、流石に手が回らないのでお断りしました。
Day1の夜に作業する理由は紫外線に卵が弱いから夜の間に授精まで終わらせないとふ化率が下がると言ってました。
親鮎確保~ふ化!
友達の漁場の近くで私も鮎を獲ってたので夜は二人で夜な夜なコーヒー飲みながら親鮎確保してました。
私は瀬付き漁という方法で鮎を獲ってましたが、友達が刺網漁をしてたので少し見学させてもらってます。
刺網は鮎が死なないように網から丁寧に外す必要が有るので結構大変そうです(*_*;
中腰で作業してるので腰が凄い事になりそう( 一一)
一晩中こうやって確保した親鮎を夜中のうちに中間育成施設まで運搬して人工授精が行われます。
施設内の写真はちょっと無いですが(許可取り忘れ。)・・・(*’ω’*)
河口でのふ化作業
中間育成施設で数日間卵を育てた後、球磨川の河口にある人工河川に運搬します。
運搬して来た卵は丁寧に河川内に沈めていつでも生まれて海まで行けるように準備されます。
河口に運搬して来た卵はもうよく見ると目玉が見えてたり魚っぽい形が分かります。
河口に運搬してきてからも作業は結構大変で、泥やゴミが付いたりするので一日に数回、掃除したりするそうです。
これも中腰なので腰にきそう( 一一)
この流れが数週間に渡って行われます。
ここで生まれた鮎が来年の春に登って来てくれるよう祈るばかりです!
来年の春に期待。
いかがでしたでしょうか。
意外と知らない鮎の人工ふ化です。
ネットとかで見ても中々出てこないですが、こういう事もやってます。
今年は遡上が著しく悪かったですが、来年は沢山遡上するように期待してます。
めっちゃ頑張って親鮎取ったので来年沢山上がってくれると良いな~(*’ω’*)
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