球磨川終盤用鮎釣り仕掛け(大鮎・尺鮎対応)
仕掛けを詳しく教えて~!と問い合わせ頂いたので記事にして紹介したいと思います。
球磨川完全対応の仕掛けを紹介します。
球磨川終盤用鮎釣り仕掛け-大鮎・尺鮎対応-
紹介する仕掛けは私が使用してる物になるので自信をもって紹介します。
超極太仕掛けなのでそれなりの竿を使わないと竿が折れますのでご注意を。
また、おとり鮎についても28cm以上を使用する事を想定して居る仕掛けの為、養殖鮎などを使用する場合は適さないと思って頂いた方が良いと思います。
基本的には『尺鮎をオトリに尺鮎を釣る』まで想定しているので竿が折れても自己責任でお願いします。
天井糸
天井糸に使用しているラインは磯用を使用してます。
号数はハナカン周りのラインに対応しており、基本的にはハナカン周りのワンランク上を選ぶようにしてます。
現在の仕様だとハナカン周りがフロロの2.5号を使用しているので天井糸は2.75号を選択してます。
※場所によりハナカン周りを3号まで上げる場合は天井糸も3.25号まで上げてます。
イエロー、オレンジ、ピンク色のラインが視認性が高いのでお勧めです。
ベタベタに竿を寝かせる事が有る為、反射等により仕掛けの位置を見失う事が有った為、視認性の良いラインを使用しています。
あと、磯用道糸は単純に安い。
天井糸にナイロン系を使用する理由
天井糸にPEを使用する場合も最近は増えてきてますが、大鮎や尺鮎とバトルする場合「適度な伸び」が必要になってきます。
球磨川での激流を攻める際には吸い込みに走られない為にある程度固い竿を使用します。そのため、全体にクッションが無い為、掛った瞬間の初撃による高切れ、ドンブリなどが発生します。そこで、天井糸をナイロンにする事でクッションの役割を果たし「大鮎の初撃」によるドンブリを防ぐ効果が有ります。(と思ってます。)
アストロン磯グレイトEX 2.75号
ASTRON ISO MAX GAMMA2 3.25号
長さ(9mの竿の時):4mの1m折り返し
空中糸(中空糸)
複合メタルが勿体無いので基本的に節約のために使ってます。
空中糸と表記してますが、昔参考にした雑誌には中空糸って書いてました。
水中糸がなかなか良いお値段するので節約のために使用する部分です。
全部金属とか複合で行くぜ!って方には不要ですが、毎日アングラーな私には節約が必要なので使用してます。
PEを使用する事も有りますが少しコシが欲しいのでARMOREDを使用してます。(ARMOREDはモノフィラメントラインと呼ばれる種類になります。)
号数の目安は0.4号か0.6号ですが結束強度的に0.6号を使用してます。
ARMORED® F+ 0.6号
長さ(9mの竿の時):2m
詳しい長さについては水中糸の項目に併記します。
水中糸
私が終盤に使う水中糸はVARIVASのエクセラ鮎 ハイブリッドメタマックス EXパワー0.4号です。
色々試して視認性や強度、編み込み易さなど総合的に行き着いたラインです。
前半戦は北越の乱スぺとかダイワのメタコンポとか色々使ってますが8月中旬からはハイブリットメタマックスにチェンジしてます。
号数の基準は28cmを超え出したら0.4号と思ってます。
VARIVAS エクセラ鮎 ハイブリッドメタマックス EXパワー0.4号
残念ながら終売になる噂も有るので、現在は3種類追加してテスト中です。
METACOMPO DURA 0.4
HYPER MSTAGE EX 0.4
メタブリッド 大鮎SP 0.4
私的には、取り扱いしやすいのはDURAですが、魚を引いてる感覚がエクセラに似てるのはメタブリッド、水に入りやすいのはMSTAGEといった感覚なのでめちゃめちゃ悩んでる所です。
甲乙つけがたい!どうしましょうかね~
長さ(9mの竿の時):3m~6m
長さについて
球磨川で尺鮎を取る場合は大きく分けて3パターンあります。
『球磨村エリア』『人吉・川辺川エリア』『球磨川上流エリア』での釣りに分けて説明したいと思います。
球磨村エリア
球磨村エリアは「超強力な吸い込み」「ドンブカの岩盤淵」によって構成されている超高難易度エリアです。
水深が深く、初見では底までオトリが入っていない事が多々発生する為、水中糸は長ければ長いほど良いエリアとなります。
10mを超える深さの淵も存在しており、超巨大な尺鮎が潜んでいます。
瀬の深さも浅い所で1m、深い吸い込みの瀬などは5m以上の深さとなる事も有る為、空中糸は使用しない事も多いです。
人吉・川辺川エリア
比較的水深が浅い為、水中糸は短めで使用している事が多いエリアです。
岩盤よりも石の多いエリアで楽に尺鮎を取るなら人吉・川辺川エリアがおススメです。
川辺川との合流点などは人気のエリアでアクセスも良く釣りやすい為、初見の方におすすめです。
但し、超巨大な尺鮎は出難いので本気で攻めるなら球磨村エリアが中心となります。
私の構成は水中糸3m、空中糸2mです。
球磨川上流エリア
基本的には浅い岩盤で構成されたエリアとなり岩盤のスリットを狙うと尺鮎が取れるといった場所です。
ダムの影響を非常に受けるので釣り人が少ないため貸し切りで釣りが出来ます。
表面がザラザラとした岩盤が多い為、水中糸はナイロン系を推奨します。
金属や複合・PEは岩盤表面で擦れて即切断となる為おススメしません。
番外:八代・坂本エリア
瀬戸石ダムから下流のエリアは上流部エリアに比べるとサイズがワンサイズ落ちる為、比較的人気の薄いエリアです。
ただし、水量が多く球磨村エリアと人吉エリアを混合したような場所が多い為、超高難易度となる事も有る場所です。
※2024年現在、豪雨災害の影響で立ち入りが制限(一般車両全面通行止め)されている箇所が多い為、規制解除までお待ち頂く方が無難かと思います。
釣り場の写真や解説についてはこちらをどうぞ
ハナカン周り
基本的に私はフロロを使うので2、3日使ったら交換してます。
白くなってきたり傷が入ったら交換の目安ですね。
お勧めはDUELのPOWERCARBON MAXです。
コシが有るのにしなやかでエビになりにくい気がするので使ってます。
強度的にも切れにくいのでおすすめです。
号数は2.5号をベースに3号を使う時もあります。
3号を使う時は天井糸もワンランクあげてます。
DUEL POWERCARBON MAX 2.5号
長さ(9mの竿の時):60cm~150cm
長さについて
球磨川では大石や岩盤で形成された瀬が存在しており、尺鮎で有名な熊太郎の瀬を例にとると、瀬肩には直径2m以上の石が横たわっており、その石周りを釣る際にハナカン周りが短い場合、水中糸が直接石に触れるため高切れやドンブリを引き起こします。
そこで、ハナカン周りを長めにとる事で擦れに強いフロロやナイロンを大石に這わせるようにして釣る事が可能となり、高切れやドンブリを抑制できます。
球磨川水系では基本的にハナカン周りは長めに取る事をお勧めします。
私の場合は100cmを基本に場所によって長くしてます。
川辺川の場合は若干短め。
ハナカン・チバリ(サカサ)
ハナカンは丸型のワンタッチを好んで使ってます。
たまにハナカン外れて逃げるやつが居たので色々試して現在はシマノのワンタッチ丸型ハナカン(細軸SP)とダイワの快適ハンドリングハナカンを使ってます。
最近はハンドリングの方が多い気もしますが(*_*;
号数は7号、7.5号です。通すのが苦手な方は7.5号の方が良いと思います。
快適ハンドリングハナカン
チバリは2種類試してる所です。
オーナーの白一体サカサ(速攻)4号とがまかつのピットサカサ(タイプ2)3号を試してます。
元々、白一体をメインに使ってましたがピットサカサをおススメされて試してる所です。
どっちも甲乙つけがたい感じです。
白一体サカサ(速攻)
ピットサカサ(タイプ2)
錨、チラシ
正直好みですが、今年はオーナーの満開チラシの9号がメインです。
針自体はオーナーの荒瀬が好きなのですが、既製品だとハリスが短すぎるためしょうがなく手巻きしてます。
サカサから指4本とか5本以上取るので正直、足りない。
オーナーの関係者の方みてたら是非改善してください。送って頂ければいくらでもテストします!!!
錨は基本的にがまかつを使ってます。
追いが悪い時は迅でそれ以外はてっぺんとT1 大鮎 要と言う感じです。
要Rも最近オトリ捕る時に使ってますが結構良いかも。
前半戦や支流に入る時はOWNERを多用してますが、今回は大鮎・尺鮎なのでがまかつシリーズになります。
楔XSPみたいな針で10号とか出たら多分即買いする。
結束方法
下手な絵で申し訳ないのですが、結束方法は説明が難しい(-_-;)
参考程度にしてください。
詳しく知りたいという方が多かったら動画撮るかもしれませんが今の所は撮らないと思います。
天井糸の作成
天井糸に関しては調節できるように折り返して極太目印を使って誘導式にしてます。
また、ラインが折れないように折り返し部分(中空・水中糸の接続輪)は極太目印を束ねて厚みを出してます。
編み込みは角度を少なくして動きやすくするのがポイントです。
水中糸(複合メタル)との結束
基本的に水中糸となる複合メタルの結束部分を強化する方法を取ってます。
複合メタルにPEで8の字編み込み(角度90度)で3cm以上編み込みするようにしてます。
角度を取りすぎると編み込みが緩くなるので出来るだけ90度をキープするようにきっちり編み込みます。
その後エンドノットを掛けハーフヒッチを5mm以上します。
気付いた方も居るかも知れませんが、FGノットの応用版です。
これで基本的に抜けないのでユニノットで接続します。(エンドノットの周辺)
因みにですが、端糸は5mm~1cm程度は必ず残して下さい。ギリギリで切るとどんな仕掛けでもすっぽ抜けの原因となります。
この接続方法はユニノット部分が折れるので最初はいまいちかなぁと思ってましたがすっぽ抜けたり切れる事が無いので最近はこればっかりやってます。
(瞬間接着剤は非推奨です。というか、この仕掛けに使わないで。ユニの部分から使うと切れます・・・)
もっと強くしたい場合は接続するライン自体でFGノットを掛けて少し細工をして接続します。
こちらは編み込みに結構時間がかかるので今回は省略します。(絵も難しいので・・・)
ということで、非常に説明が難しいですが皆さんオリジナルの結束方法を確立されてると思いますので参考程度にしてください。
因みにですが、私は瞬間接着剤を使用しません。塗った所が折れてふにゃふにゃになるのが嫌いなのと強度を逆に下げてる場合が多い為です。瞬間接着剤を使用する方は物凄く薄く、付いてるかついてないか分からない程度にした方が良いと思います。白くなるのは完全につけすぎなのでご注意を。
編み込みにはACKLE in JAPANのアユプロ・ノットマスターとか第一精工の鮎・編ミ太郎がおススメです。
私は結構な力で編みつけるので、机に固定できる編み太郎を愛用してます。
グラグラしないので使いやすいです。
ノットマスターは使った事ないですが使ってる方が多いので良い商品だと思います。
まとめです
大鮎釣りの仕掛けは調べたら色々出てきますが、割と強度不足な物を紹介してたりする事も有るので遠方から来られる場合は良く調べる事をお勧めします。
鮎釣りしない人が適当に言ってる場合も有るので、現地に行った事のある方にまずは相談するのがおススメです。
間違っても複合の0.1号とか0.2号持ってきたらダメですよ!一瞬で飛びます(笑)
全体強度として4~5kg以上を目安にしたらいいと思います。
まず、オトリで300g、掛かりアユで300~500gなので鮎だけで約1㎏になります。
そこに水圧水流が加わるので、弱い仕掛けは瞬殺なのでご注意を。
因みに、球磨川の一部(緩い場所)や川辺川、支流なら0.2号でも大丈夫ですが、飛ばされても文句は言えません。
錨なら8号以上、チラシなら9号以上が目安です。
10号とか11号とか12号とかは普通に使いますので準備をお忘れなく!
本州で釣りをされてる方からすると規格外な仕掛けかも知れませんが、私より強靭な仕掛けで釣りしてる方も居るので準備は入念に行って下さい。
全国の皆様がお越し頂くのを、球磨川でお待ちしてます。
ディスカッション
コメント一覧
ご無沙汰しております、二流釣り師ですが覚えてますでしょうか?
今年は尺の情報がほとんど聞こえてこないですが、やはり型が小さいのでしょうか?
それとも濁りで釣りが出来ないから情報が無いのでしょうか?
返事は不要ですが、更新情報をストーカーの様にチェックさせて頂きます
(#^_^#)