鮎釣り(友釣り)でのライフジャケットの安全性を考える。
毎年河川で鮎釣り中に亡くなる事故が起きている為、今回は友釣りの際に使用する鮎釣り用ライフジャケットの安全性と必要性を考えてみたいと思います。
また、お勧めのライフジャケットも紹介したいと思います。
鮎釣り(友釣り)ではライフジャケットなんて着てない!って方が大半だと思いますが、
実際になぜ着ないのか聞いてみると
- 釣りの邪魔になる
- 立ち込めなくなる
- 専用の物がない
- 荷物になる
- 逆に危なそう
- 必要ない
と言う回答が返ってきます。
消防からはライフジャケットの着用を呼びかけるポスターなどで推奨しているようですが、
実際に安全性を考えてみたいと思います。
パターン別ライフジャケットの必要性
パターン別と書いたのは
- ウェーダー
- 鮎タイツ
- ウェットスーツ
と着ている物が違うからです。
これらは大前提として用途が異なります。
防水性 | 対打撃 | 瀬釣り適正 | 転倒時適正 | 暑さ | |
ウェーダー | ◎ | × | × | × | 〇 |
鮎タイツ | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
ウェットスーツ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | △ |
※鮎釣ってみんね的振り分けです。
ウェーダーでのライフジャケット必要性
ウェーダーでは転倒時に水圧でウェーダーが脱げない、重くなる。
等の場合が有るので絶対的にライフジャケットが必要でしょう。
そもそも、ウェーダーでの鮎釣り自体危険です。
水に入らない事が大前提となります。
また、浮力の高いライフジャケットが必須でしょう。
鮎タイツでのライフジャケットの必要性
鮎タイツの場合はタイツの素材がネオプレンと言う素材で吸水性も有りますが浮力が有ります。
この浮力が曲者でまず第一に転倒すると足が浮きます。
慣れている方なら復帰できますが過信は禁物。
鮎タイツの浮力はおおよそ1kg~2kgとなります。
※素材・形状等で異なります。
たった数キロですが沈めようとするとかなり力が要ります。
試しにトロ場で浮いてみてください。足だけ浮きます。
※安全を確保した上で行ってください。
ここで足だけ浮いた状態になると上半身は沈みやすくなります。
おそらく頭だけが少し出るくらいだと思います。
ここでライフジャケットが有れば上半身は確保されるので、溺れる危険性がかなり減ります。
つまりは必要性は十分にあると言う事です。
ウェットスーツでのライフジャケットの必要性
ウェットスーツは様々なタイプが有りますが、鮎釣りに使うならフルスーツと呼ばれる種類がベストです。
セパレートタイプでも構いませんが安全性はフルスーツが高いでしょう。
※これは私自身が着用しての感想です。
前提としてセパレートタイプとフルスーツを着用とします。
ウェットスーツの場合は浮力が3mmの物で3kg~4kgとなり、全体的に浮力が分散します。
これにより足だけが浮くと言う事は防げますが完全に浮く訳では無いので注意が必要です。
ライフジャケットの必要性で行くと有るに越したことはない。と言う事になります。
ライフジャケットの必要性
全部必要じゃないか!
と言う意見が出ると思いますが、その通りです。
但し、激流に立ち込む場合は逆にライフジャケットが邪魔をして浮いてしまい流される。
なんて場合も有りますので正直な所、何とも言えませんが・・・・
流された時の安全性から言えば圧倒的にライフジャケットが有った方がいいでしょう。
では、どのようなライフジャケットが有るのかと言うと
専用の物も複数発売されています。
鮎釣り専用ライフジャケット
専用ライフジャケットは手動膨張式とインナー型の2種類があります。
手動膨張式は緊急時に自分で紐を引いて膨張させる必要がある代わりに瀬釣りの際に水流抵抗を受けないというメリットがあります。
落ち着いて膨張させる必要があります。
インナー型は常に一定の浮力があり深い瀬に立つと水流抵抗でや浮力で浮いてしまい逆に流されやすいデメリットがあります。
その代わり常に浮力が有るため緊急時に何もしなくていいメリットがあります。
自分の釣りスタイルに合わせて使用することが重要です。
手動膨張式
メーカーから手動膨張式のライフジャケット販売が開始されています。
おそらく、大会での事故が有った事からメーカーも対策を考え始めたのだと思います。
多くのプロの方々は手動膨張式(首掛け)を使用されているようです。
釣りビジョンなどでも着用してるシーンが放送されるようになってきました。
DAIWA DF-2507 ライフジャケット
定価18,000円
国土交通省型式承認取得(小型船舶用浮力補助具(TYPE-G))
浮力:膨脹時5.85kg/24時間以上

VARIVAS ライフジャケット ショートタイプ VAL-13
定価18,000円
国土交通省型式承認品小型船舶救命胴衣(膨張式)
浮力:5.85kg以上/24時間以上

紹介した2種は残念ながらメーカー在庫無しとなってますので複数店舗在庫が有る所に問い合わせて購入しなければならない状況となっています。
また、国土交通省の認証を受けた製品(5.85kg以上/24時間以上)なので安心して使用できるでしょう。
ただし、手動なので膨張させる余裕をもって釣りをする事が重要です。
常時浮力式(インナーベスト型)
鮎ベストの下にインナーとして着るタイプのライフジャケットになります。
鮎ベストの下に来ているので安心して使用できます。
また、対ショック性能も有ったりとお勧めです。
※国土交通省の認証を受けていないので泳げない人は使用しないよう注意書きが有ります。
国土交通省の認証を受けるには浮力が少し足りません。
Rearth コンプベスト鮎 flv-3500
定価15,300円
※国土交通省の認証は受けていません。
浮力:M-4.0kg L-4.5kg XL-4.5kg

限定200着なので在庫が有るうちに購入することが必要になりますが、まだ在庫は有るようです。増産したようです。
鮎釣ってみんね!が使用しているライフジャケット(シュノーケリングベスト)がこちら
ReefTourer(リーフツアラー)スノーケリングベスト スリム RA0402
定価4,200円 Amazonでおよそ2,500円
※国土交通省の認証は受けていません。
■ S 身長95~145cm
胸囲49~80cm 浮力2.8㎏
■ M 身長135~175cm
胸囲67~106cm 浮力4.3㎏
■ L 身長165~195cm
胸囲90~115cm 浮力5.5㎏

こちらもインナー型として使用可能でウェットスーツとの併用をしています。
さらに、女性用や子供用のサイズも有るのでお勧めです。
但し、鮎釣り専用ではなくスノーケリング用なので使用は自己責任でお願いします。
まとめ
全国の河川で事故が毎年発生してますので自分の釣りに合うライフジャケットの購入を考えてみてはいかがでしょうか?
川は自分を過信してると痛い目にあいます。
安全について考える機会になればと思い今回書かせて頂きました。
鮎釣ってみんね!がガイドする場合は、ウェットスーツ又はライフジャケットの着用をお願いしています。
この手の記事を書く際にはこれを書いておかないといけないので書きますが、
※釣りのスタイルは様々ですので釣りは自己責任でお願いします。
※事故を記事の責任にされても一切責任を負いかねます。
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